説教ノートより〜「星の王子様」〜

「星の王子様」




  • アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ(Antione de Saint-Euxpery,1900-1944)というフランスの作家であり、飛行士であった人がいます。サン・テグジュペリは、「星の王子様」や「夜間飛行」という小説の著者です。その人の言葉でこういう言葉があります。

  • 「本当のことは心でしか見えない。一番大切なことは目には見えない。」

  • 聖書で教えられている言葉と共通しているところがあります。飛行士であったサン・テグジュペリは、きっと見ることの大切さを一番知っていただろうと思われます。その頃の飛行機にコンピュータなどなかったのですから、視力が頼りであったと同時に、心で見ることのできる本当の世界を、彼は求めていたに違いありません。

  • その彼が、心によって世界を見ること、心をその中心に置いたことの意味は、なんだったのでしょうか?私達にとって一番大切なこととは、一体どういうことなのか、ということを思わされます。飛行士であったサン・テグジュペリがこのように述べているのは、悪天候の視界が閉ざされた中の飛行で、一番大切なこと、それは暗闇の中を心の冷静さを保って「乗り越える」ことであると、知っていたからなのです。そんな中で彼にとって、見失いそうな自分を保つこと、見えないものに心を置いて、自分自身を見つめること、このことが一番大切なことだったのです。また彼は、「城砦」という小説のなかでこういうことを言っています。

  • 「神とは、事物を結び合わせる、聖なる結び目である。」

  • この言葉から、彼と空とが、聖なる結び目である神様によって結び合わされたということが分かります。また、彼の友人からの手紙にはこういう文章があります。

  • 「アントワーヌにとって空を飛ぶことは水を飲むことと同じことでした。墜落という危険が伴うことを除いては。それはちょうど20世紀という砂漠で渇きを癒す井戸であったかのように。実際、彼は幾度も墜落し、そして墜落することで、星の王子さまと本当に出会うことになったのです。王子さまも星から墜落してきた男の子でした。

    ・・・・・飛行機は何万年もの間、地上に縛り付けられてきた人間を解放し、アントワーヌを時代から解放したのでした。」(「レオン・ウェルトからの手紙」より)

  • 墜落するという自分自身の体験と星の王子様とを重ね合わせて、小説を書かれたということが分かります。星の王子様ではありませんが、私達は、信仰によって神様と結び合わされ、主イエス・キリストという救い主を通して神様と本当に出会うことが赦されています。

  • 私達にとって一番大切なこと、それは目には見えない信仰です。信仰によって神様の恵みを与えられるからです。神様から与えられた恵みを、信仰によって受けるものとなりたいと思います。






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