羽咋教会 アドヴェント賛美礼拝のご案内


2004年度 特別伝道礼拝


主の御名を讃美致します。秋も深まりクリスマスを待ち望む冬の到来。羽咋教会ではアドヴェントを前に特別伝道礼拝を行います。今年は谷内江潤子さん(金沢教会・オルガニスト)をお迎えしての演奏会と賛美礼拝です。救い主のご降誕を待ち望むアドヴェントの時、リードオルガンの響きと共にご一緒に主を賛美しましょう。近隣のみなさん、学生の方もどうぞご参加ください。







     *当日の賛美には『讃美歌21』を用います。聖書と讃美歌は
     会場に用意がございます。


“パストラーレU”BWV590 J.S.バッハ
“ いま来たりませ ” G.F.カウフマン
“ 我、いかにして汝をむかえまつるべし ”K.ヘッセンバーグ
“ この羊飼いたちは楽しそうにどこへ行く ” バルバストル

 

■仙台市出身。武蔵野音楽大学音楽学学科卒業。音楽学を永田仁、東川清一、ピアノを若松紀志子、堀江孝子、オルガンを志村拓生、松居直美、ゴットフリート・ホルツァーグラフ各氏に師事。また、1993年よりザルツブルグ・オルガン・マスターコースにてベルンハルト・グフレラー氏に師事。大学在学中よりヴァイオリン、声楽などの伴奏、またカンタータの通奏低音をつとめ、石川厚生年金会館にてピアノデュオ・リサイタルを開く。元北陸学院短大講師、および北陸学院中学非常勤講師。日本基督教団金沢教会オルガニスト。

讃美歌(『讃美歌21』)
231番 『久しく待ちにし』
229番 『いま来たりませ』
242番 『主を待ち望むアドヴェント』
241番 『来たりたまえわれらの主よ』




“ パストラールIV ”BWV590 J.S.バッハ

J.S.バッハ(1685−1750)はイタリア音楽の影響下に多くの曲を書きました。この曲もそのうちの一つです。古いイタリア風パストラーレは自然を描写したものではなく、幼子主イエスの栄光を称えた敬虔で素朴な音楽を意図しています。フレスコバルディなど多くの作曲家が数々のパストラーレを書いています。牧歌ともいい、夜の野辺に野宿する羊飼いたちの前に天使が顕れ、救い主の誕生を告げる場面です。ペダル付きの第1曲に続き、手鍵盤用の3曲が続いています。寒い北ドイツで好まれたヘ長調です。今回は第2,3,4曲を演奏します。

“ いま来たりませ ” G.F.カウフマン

ドイツ、メルゼブルグの市教会オルガニストであったカウフマン(1679−1735)は、J.S.バッハやJ.G.ワルターより少し前の時代に活躍し、多くのコラール前奏曲を作曲しました。この曲は、有名なコラール旋律(いま来たりませ、“Nun komm, der Heiden Heiland”)が第1曲では下声部に、第2曲ではソプラノに置かれています。

“ 我、いかにして汝をむかえまつるべし ”K.ヘッセンバーグ

クルト・ヘッセンバーグ(1908−1995)はフランクフルトに生まれ、19歳から4年間、ライプツィヒで作曲、鍵盤楽器を学びました。25歳でフランクフルト高等音楽院の講師に迎えられた彼は45歳で教授となり、そこで生涯教育と作曲活動に専念しました。待降節のこのコラールは1653年、ヨハン・クリューガーによって作詞されました。バッハは「クリスマスオラトリオ」(BWV248)の第5曲目にこのコラールを用いています。対訳を記します。

Wie soll ich dich empfangen 私はどのようにあなたを迎え、
Und wie begegn’ ich dir? あなたに会えばよいのでしょう。
O aller Welt Verlangen, ああ、この世のすべての望みであり、
O meiner Seelen Zier! 私の魂の誉れである方よ!
O Jesu, Jesu, setze ああ、イエス、イエス、
Mir selbst die Fackel bei, その御手の松明(たいまつ)で私を照らし、そして、
Damit, was dich erg[o:]tze, どうしたらあなたに喜んでいただけるのか
Mir kund und wissend sei! 私に教え示してください。 [対訳 秋岡 陽]

“ この羊飼いたちは楽しそうにどこへ行く ” バルバストル

パリ、ノートルダム寺院のオルガニストを勤めたバルバストルは、18世紀フランスの鍵盤楽器奏者で作曲家です。即興にも優れ、華やかな演奏をしたといわれています。彼の代表作はノエル、すなわちクリスマスの聖俗の旋律をもとにした曲で、4つのノエル集が有名です。ノエリストと呼ばれる所以です。今日演奏されるのは、第1集のなかの1曲。軽やかで陽気な旋律をバルバトルは巧みに扱っています。










オルガニストの谷内江さんの演奏のもと、壮麗で透明感のあるリードオルガンの音色がアドヴェントの前夜に奏でられ、礼拝堂が賛美の響きで満たされました。




地域の方々に沢山来て頂こうという思いを込めて土曜の夜に行われた賛美礼拝。
会場にはクリスマスの飾り付けをし、アドヴェントに備えてクランツも手作りしました。


参加者一同で讃美歌を歌い、共にクリスマスを迎える心の準備をしました。待降節を前に礼拝堂には賛美の声が響き渡り、礼拝後に続いて行われた茶話会も参加者の笑い声と笑顔の絶えない、恵豊かなものとなりました。






   〒925-0035 石川県羽咋市本町コ118
 



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