押水集会クリスマス礼拝より〜「永遠の契約」
「創世記」17章1節〜8節
「ルカによる福音書」2章10節〜14節
・アブラムが神様の永遠の契約を結ぶそのときのお話しです。アブラムは聖書の中でも本当に長く生きた人物です。もう99歳になっていました。この17章は、アブラムに対する約束が、ここでは最も完全に、そして、確信に満ちています。
・神様は、わたしに従って歩むものとなれ、と言われます。そして、アブラムと神様との間に契約を立てて、アブラムの子孫をますます増やすであろう、と告げています。ここでの契約というのは、包括的な「約束」という事柄と密接に関わっています。約束のもう一つの形が契約であるとも言えるのがこの箇所でもあります。
・契約を結んだあとは、アブラムはもはやアブラムとは呼ばれず、「アブラハム」と名前を変えることになるのです。それは「すべての国民の父」という意味もこめられています。やがてアブラハムはイスラエル最初の族長となるのです。また彼の妻サライは、「サラ」という名前に変えることになりました。
・ここで神様は、アブラムからアブラハムに名前を変えた彼に、こう言います。「あなたとの間に、また後に続く子孫との間に契約を立て、それを永遠の契約とする」神様とアブラハムはのちの世代にわたっても、永遠の契約をここで結ぶのです。アブラハム物語の中で、このほかには、15章8節だけが、契約という事柄に言及しています。
・その契約に従って、神様を信じるものに神様は恵みをお与えくださるのです。こうして神様と永遠の契約を結んだアブラハムはその契約の意味を深く理解していたわけではありませんでした。17節と18節に記されています。あざ笑うアブラハムと、イシュマエルに自分の未来を捧げる、そのことによって、神様のなされた約束の内容を回避しようとしたのです。
・私たちは神様との契約を結んでいます、永遠の命にあずかることも約束され、神さまに従って生きていくことが赦されているのです。新約聖書ルカによる福音書2章には、クリスマスの記事が記されています。
・暗闇の世の中に、希望の光としてこの世の誕生した救い主メシアは、神様とアブラハムが契約を結んだそのときから、すでに神様によってご計画されていた救いの到来であるのです。クリスマスのこのときに、今一度そのことに感謝をしつつ、共に祈りたいと思います。
日本基督教団 羽咋教会
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