説教ノートより〜水野源三さん「弱さの中からの讃美」
・水野源三さん(1937-1984)は、重度の障害を負いながら、4冊の素晴らしい詩集(ポエム)を残した奇跡の詩人です。先日、主の導きにより、新たにオルガンが与えられました。私はそのことがきっかけで、初めてY(和久井)氏にお会いすることが赦されました。Y氏は、羽咋教会のオルガンを、修理して下さり、綺麗な音色が復活したことを本当に感謝しています。
・Y氏より、ある1枚のCDを薦められました。Y氏が修理された、教会の古くて立派なリードオルガンの演奏と共に、長野輝子さんという朗読の専門の方が、やさしい口調で水野さんの詩をいくつか朗読されているものでした。
・水野さんは小学校4年生のときに、赤痢になり、目と耳以外の機能を全て失ってしまいました。まばたきだけで、わずかに意志を伝えるだけの暗黒に突き落とされてしまったのです。彼を支えたのは、彼の母親に不自由な足にも負けずに伝道に励んでいる牧師が送られた聖書だったのです。それから水野さんは、「ちいろば先生の」の榎本牧師に出会ったことをきっかけにして、神様を讃美する詩人となっていったそうです。
・水野さんの素敵な詩を紹介したいと思います。
喜びの歌をー弱さの中からの讃美
「親しき友人が皆 別れていくときも
一人ではない 一人ではない
死んでよみがえられた
イエス・キリストが話し掛けたもう
その耳で聞けよ
頼りなき 自分に失望するときも
一人ではない 一人ではない
死んでよみがえられたイエス・キリストが
励ましたもうその口でたたえよ。」
・水野さんは、子供のように純粋で 素朴な魂を忘れていないからだと思います。主イエスに捕らえられ、救われたという喜びが溢れている、そのような人生を歩んでいたのです。私たちもまた、新たに生かされて、あふれる讃美の喜びに満たされて歩んでいきたいと思います。
日本基督教団 羽咋教会
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